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庄司紗矢香の春
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作成日時 : 2010/12/28 05:32
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テレビ鑑賞なう。
最初の曲が、思い描いていた庄司さんのイメージとかなり違った演奏だったので、私の頭の中はいささか混乱していた。
そんな中、次の「春」が始まった。
第2番と比べると、かなり流麗な表現だ。
しかし、フレージングもアーティキュレーションも、二度と同じことをしないと決めているかのように刻々と変化していく。
だから、聴き始めたときには、「こんなに美しい音楽なんだから、もう少し長めにしっとり歌ってくれたらいいのに」と思っていた。
ところが、ふと「この表現は彼女の考え抜いた結果なんだ。これが庄司さんが聴衆と共感したかったメッセージなんだ」と思い始めた。
そう考えた瞬間に、謎は解けた。
庄司さんのメッセージに応える方法は、唯一つ。
庄司さんとカシオーリが今まさに作り出そうとしている一つ一つの音、その音の鮮度を肌で感じ取りながら、彼らの会話に自分も参加することだ。
つまり、聴かせてもらうのではなく、自分から入り込めばいいんだ。
そう思って聴くと、すべては新しい発見となって、私の体の中にすっと入り込んできた。
即興的といってもいい表現が、小気味いいくらいにビシビシ決まっていく。
そしてその即興性は、決して思いつきや独善的な解釈ではないことが分かってくる。
ようやく、私も呼吸を合わせて愉しめるようになってきた。
そうこうしているうちに、素敵な「春」が終わった。
というコンサート評を見つけたが、流麗な表現を期待してた俺はなんか紗矢香らしくないごつごつした感じを受けた。新しい表現を目指しているのかもしれない。変化の楽しみと受け止めるべきなのだろう、多分。
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番&第2番
ユニバーサル ミュージック クラシック
2004-03-03
庄司紗矢香
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