ベートーヴェン弦楽四重奏曲 中・後期9曲演奏会 @東京文化会館 12/31

今日、聴きに行くのだが予習かたがたググッたら去年の演奏会評を見つけたのでコピペしておく。筆者はエク・サポーター(俺と同じく)の方のような気がする。

【まとめ】

なんといっても、難しい企画です。どんな経験豊富なクァルテットでも、ベートーベンの規模の大きな作品を3つやれと言われれば、そう簡単にはいかないでしょう。それを、この忙しい師走の最後の日にやるのだから、なかなか満足なものは聴けません。そのなかでも、この3組はよく頑張っていると思いますけどね。でも、できれば、ルートヴィヒSQは交代してほしい。急造クァルテットで、ベートーベンのラズモフスキーとか、後期の骨っぽい作品をやるのは無理です。

しかし、それでもあっという間に時間はすぎました。時間はやや押して、終演が21:30分ごろでした。開始から7時間半。休憩時間が細々と90分あるのですが、それでも、時間は早くすぎたという感覚です。ベートーベンの室内楽は本当に中身が濃いし、クァルテットの良し悪しや、作品へのコミットの深さもたちどころに暴いてしまいます。こういうイベントが、年に1回、しっかり繰り返されているのはとても意義深いことだと思います。


もうひとつ、昨年(あ、一昨年になってもたか)の批評記事。ところが、今年(昨年)のルードヴィヒSQは凄かった。特に大フーガ。本宅参照

一つ感じたことがあって、自分なりに勝手に結論を出したことがある。
「クァルテット・エクセルシオ」の第12番変ホ長調作品127:
”「中期」の作品のように楽想を構築的に積み上げるのではなく、全曲あたかも流れるように柔らかく進行してゆくあたり、ベートーヴェンは明らかに新たな境地に踏み込んでいる。”とプログラムノートにも記載されていたが、その言葉の通り流れるような完璧な演奏だったと思う。でもよくわからないが、不思議と余韻が残らない。
「ルートヴィヒ弦楽四重奏団」は忙しいなか合わせてきたし、各個人が培ってきた個性がある。「古典四重奏団」は暗譜で演奏するのもすごいが、楽団が醸し出す雰囲気のようなものがある。それぞれが楽団として個性を持っている。

楽器とワインで例えてみる。長浜で聞いた庄司紗矢香トークショー「音楽と美術を語る夕べ」で、演奏用として作られて300年経つヴァイオリンと、練習用の100年経つヴァイオリンを引き比べてくれた。聴きやすかったのは新しい楽器だったが、深みとか言葉では表現が難しい個性を持っていたのは300年経ったの古いヴァイオリンだった。弾きこまれてきた年数が作り出した、そのヴァイオリンが持つ個性だと言う。
醸造酒ワイン、秋に出てくるワインの仕上がりを確認するヌヴォーのほうが、年数を経たワインの複雑な風味よりはあっさりとして飲みやすく感じる。
作曲家の意思を表現しようとしても、結局演奏する人の個性(人生)が出てくるのではと考えることにした。4人の演奏団にしても個人の個性が出てくる。
3組の演奏団、それぞれが今の個性なのだと。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番&第16番
EMIミュージック・ジャパン
2004-12-08
アルバン・ベルク四重奏団


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